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トレピト > ニュース&トピックス > 会長自伝 (第8話)

第8
「カバンは”使い捨ての下着”じゃない。”上等のスーツ”だ。
 ─新世界「エース」での苦闘始まる。」

 自分たちが立ち上げた会社(有)三協が順調に伸びて、三つ目の工場を作ろうという矢先、
カバン販売の大手「エース」から会社丸ごと移籍のオファー。私は、悩みに悩んだ末、
昭和39年1月、新しい世界に飛び込む決断をしました。32歳の時です。一緒に行けないという
4人の社員を除いて、22二人の新しい出発です。
 その前に、当時、日本のおもちゃの輸出品製造システムの最先端を行く、栃木県の工業団地
を参考にして、エースが神奈川県小田原に建設中の1,000坪の工場を何度も見学、製造から
輸出までのシステム、社員の技術教育の大切さを勉強しました。
決めた以上は、前に進むだけです。
 エースはその新工場で、生産会社のエースバッグ㈱とサムソナイト社(当時シュワイダ-ブラザーズ社)
と昭和39年に技術提携契約が成立。ABS’製(プラスチック)のスーツケースの国産化の為に、小田原
工場建設着手し、昭和39年6月6日スタートで東京から小田原へ完全移転しました。私は、エースの
工場の製造部長として、製品の生産に全責任を以てあたることになりました。
 当時、日本では、カバンの材料は皮革でしたから、業界は大騒ぎです。「革じゃないカバンを作る
なんでうまくいくはずがない」「あんな大きな工場作っても、来年から不景気になるのに」「きっと倒産だ」
─当時、翌40年に東京オリンピック、大阪万博、新幹線開通を控え、日本の経済は急激な活況を
呈していましたが、確かにそれらが終われば、不況に陥ることは見えていました。しかし、私は、日本での
こうした動きに、新しい時代の息吹を強く感じていました。
 一方で、材料が皮革だけという日本の鞄業界は商品がランドセルと高校生のカバンにほぼ限られていて
市場は大手に独占されて、成長は頭打ちになっていました。
 外から何を言われてもやるしかない。不安どころか、1,000坪の工場を、私たち・元三協の22人で
仕切っていくことにワクワクしていました。みんな若くて、体力・気力十分で、何が待っているかわからない
荒海に乗り出すのが楽しみでした。
 また、エースのオーナー・新川社長は、全財産を投入して、この新事業に社運と人生を賭けていたのです。
オーナーも、私たちも、一つの目標に向かってスタートしたのです。

イラスト8回目.jpg

 さて、いよいよサムソナイト社のカバン作りが始まりました。アメリカから鞄の部品がそっくり送られて
きて、それをせっせと組み立てればいいのですが、一つ一つの部品の出来が緻密でなく、私たちが
思ったような仕上がりにならない。これではだめだ、部品から全部、国産の緻密なものにしなければ
ならない、という結論になりました。
 ここで試練。サムソナイト社の企業ポリシーは「カバンは”下着”と同じ。とりあえず役立てて、古く
なったら捨てればいい」というものです。ここで、私たちの職人気質が燃え上がりました。「いや、
カバンは”上等のスーツ”でなければならない。使う人が気に入って、丁寧に手入して、生涯大切に
するものだ」と。幸い、エースのオーナーも同じ考えでした。


─もし、ここでオーナーが「サムソナイト社の考え通りに”下着2”を作れ」といったら、その後のエースの
発展もなかったでしょう。いや、その前に、私たち・元三協チームは、与えられた部品をただ組み立てて
”下着”を大量生産する会社に移籍したことを心から後悔しながら散り散りになっていったと思います。

 苦闘はここから始まります。「よし!上等のスーツで勝負するぞ」と全員が張り切ったものの、現実は
ナイナイ尽くしでした。部品から国産でとはいえ、金属加工、プラスチック加工の知識も技術もない。
機械もない。それを稼働させる電気の知識も技術もない。それを指導してくれる技術者の人脈もない。
あるのは、「本当にいいものを作りたい」というファイトだけでした。
 退路を断って新事業にチャレンジしようという私たちとオーナーの行く手は、想像を絶するほど厳しい
ものでした。そのことは次回にお話ししましょう。

今、私は、電車の網御棚にのっているカバンを一目見ただけで、自分たちが作ったものだとわかります。
品格のある”上等のスーツ”がそこにあるからです。最前線をリタイアした現在、私は、サムソナイト社の
スーツケースの修理を手がけています。全国から修理のために集まってくるスーツケースは長い旅を
してあちこち壊れても、上等のスーツの品格は衰えていません。テーラーが、一針一針、古いスーツを
繕うように、私も、不具合な箇所、壊れたところを一つ一つ直しながら、このカバンがまた持ち主に大切に
されて、旅のお伴が出来ることを願っています。




第1話 「名は体。あなたの名前は?」
第2話 「母親のかっぽう着のユニホームで、野球初年頑張る」
第3話 「チョイワル少年のふるさと・ふくしま」
第4話 「変えるべきもの、変えてはならないもの」
第5話 「ガキ大将、頑張る」
第6話 「ガキ大将、人生の岐路に立つ」
第7話 「悩みに悩んだ末の行く手を決めたものは─
第9話 「”ナイナイづくし”の崖っぷちを脱出させてくれたものは─」
第10話 「いつでもどこでも「種まく人」だった」
最終話 「種まく旅」は故郷の港で終わった。あなたも良い航海を!




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