TREPIT|トレピト  革を愛する職人がハンドメイドで手掛ける

TREPITO Online ShopTREPITO Online ShopTREPITO  新規会員登録TREPITO  新規会員登録
目にした瞬間、日々の愛用、友の賛辞で三度ときめく…。
革を愛する職人がハンドメイドで手掛ける[TREPITO トレピト]。

TREPITOトップページTREPITOトップページTREPITO新作TREPITO新作TREPITO人気ランキングTREPITO人気ランキングTREPITOフェア・イベントTREPITOフェア・イベントTREPITOについてTREPITOについてTREPITOの革についてTREPITOの革についてお手入れ・修理お手入れ・修理

トレピト > ニュース&トピックス > 会長自伝 (第4話)

第4
「変えるべきもの・変えてはならないもの」

 福島に来て3年目、19歳の時に、私に転機が訪れました。
親方と私の仕事場は、当時戦後の復興の道路工事中だった、「平和通り」の飯場を借りていましたが、
工事が終わって、飯場もなくなったため、親方は東京へ。私は福島に残って、当時の日本のトップメーカー
「ヤマザキ鞄」の下請けをしていた真下さんという職人さんに弟子入りしました。
真下さんは、”名人”とされた人で、たとえ大阪から仕事を頼みに来ても、納得しなければ受けない
という、誇り高い職人でした。
 その頃、革職人の仕事は、剣道防具・グローブ・鞄がひとくくりに考えられていた時代でしたから、
真下さんは私に鞄づくりのイロハを教えてくれました。─これが私の生涯の仕事となった鞄との、
初めての出会いです。
 一方、私の弟は、東京・浅草の鞄メーカーの老舗「八木鞄店」に職人の弟子として入っていました。
兄はその一年後、事務職として八木鞄店に就職しました。「こっちにこないか」という弟の勧めで、
ちょっとしたアルバイトのつもりで八木鞄店に入ったのも、私の人生の大きな転機になりました。
 さて、当時の革職人の仕事のスタイルといえば、床にあぐらをかいて一針一針というものでしたから、
腕があれば6帖一間で何とでもなった時代でした。八木鞄店でも、大勢の職人がいっせいにあぐらを
かいて仕事をしていました。
 そんな時に、日本に初めてドイツ製の工業用ミシンが入ってきたのを知って、私は、新しい時代が
来たことを痛感したのです。職人としては経験の乏しい若造でしたが、機械によって大きく能率を
上げられる作業があるはずだ、と確信。親方に、工業用ミシンの導入を勧めました。
─すると親方は、私の提案を受け入れて、ミシンを入れ、大量生産にとりかかりました。
昭和27年、大阪の大丸デパートが東京進出を果たした時に、八木鞄店は、老舗の名に恥じない
高品質で大量のミシン製ボストンバッグを納入、一躍業績を伸ばし、八木鞄店の評判を広める
契機となりました。
 私はこの時、弱冠20歳でしたが、「新しい時代が来る」という若造の提案を、迷わず受け入れた
親方の、時代を見る眼力にあらためて敬服します。

 さて、ちょっと道草です。私はこの頃、すでに”大酒のみ”で(信夫山で鍛えましたからねぇ)
八木鞄店の前に酒屋が(ここでも目の前に酒屋!)がありましたから、よく飲みに行ったものです。
当時の酒屋は、店の中にカウンターでコップ酒を立ち飲みさせてくれました。駆け出しの職人で
安月給だったので、よく「ツケ」にしてもらいましたが、店ではその金額と名前を黒板にバッチリ
書き出す。すると、お使いに行った親方の奥さんがそれを見て、「航ちゃん、ツケ、払っといた
からね」って・・・。
 また、親方はよく根岸に芸者遊びに行ったものですから、私が迎えに行かされました。
芸者屋で親方を待っているうちに、ついつい大酒を飲んで、迎えに行った方がそのまま
泊まってくることも・・・。芸者屋の娘に追いかけられたこともありました。「航ちゃん、おごって
あげるからいらっしゃいよ」と呼ばれると、娘より「おごってあげる」という言葉が魅力で
出かけて行ったものです。何といっても、仕事も住まいも浅草ですから、世界は”粋”でしたねぇ。
仕事が終わると、下駄をつっかけて、銭湯に行って、湯上りは吉原の入り口の飲み屋で一杯、
とう日々でした。
 後であらためてお話ししますが、この大酒のみが、その後の仕事の開拓や経営の人間関係を
築いていくために、どれほど役に立ったかわかりません。
 おやおや、道草どころか、方向転換になってしまいました。
イラスト4回目1.jpg
 世の中は、いつも激しい時代の流れの中で動いています。その中で、時代の流れに沿って
変えなければならないものがあると同時に、変えてはならないものもあります。
そうですね、革を例にとってみると、ミシンやプラスチックの成形機で規格と機能の一定した
大量の手ごろな価格の製品が受け入れられる一方、昔から伝統を生かして一針一針、職人が
縫い上げる手作りの鞄が愛される─鞄業界の中にも、変えるべき技術・変えてはならない技術が
あるのです。現在の「鞄工作社いたがき」は変えてはならない鞄づくりの伝統を21世紀と未来に
伝え継いでいきたいと思っています。

 さて、あなたは、何を変えますか?何を変えずに守っていきますか?


第1話 「名は体。あなたの名前は?」
第2話 「母親のかっぽう着のユニホームで、野球初年頑張る」
第3話 「チョイワル少年のふるさと・ふくしま」
第5話 「”ガキ大将”頑張る」
第6話 「ガキ大将、人生の岐路に立つ」
第7話 「悩みに悩んだ末の行く手を決めたものは─」
第8話 「カバンは”使い捨ての下着”じゃない。”上等なスーツ”だ。 ─新世界「エース」での苦闘始まる。
第9話 「”ナイナイづくし”の崖っぷちを脱出させてくれたものは─」
第10話 「いつでもどこでも「種まくひと」だった」
最終話 「種まく旅」は故郷の港で終わった。あなたも良い航海を!





hr_32.gif

新商品のご紹介新商品のご紹介

最新のアイテムが続々とラインナップ。
新たなお気に入りの逸品が見つかるかも!!

> 詳しく見る

人気ランキング人気ランキング

各カテゴリーの売れ筋商品のご紹介。
選び迷った時のご参考にぜひ。

> 詳しく見る

イベント情報イベント情報

フェアやイベント、セール等のご案内。
あの商品がお得にゲットできる催事も!!

> 詳しく見る

TREPITOについて
三度ときめくTREPITO三度ときめくTREPITO

“三度ときめく”という意味が込められた、TREPITOについて。

> 詳しく見る

革について
厳選した革厳選した革

厳選した革を使用し、ひとつひとつ丁寧に手作りしています。

> 詳しく見る

お手入れ・修理
長くご愛用いただくためのポイント長くご愛用いただくためのポイント

職人がお教えする、商品を長くご愛用いただくためのポイント。

> 詳しく見る

menu_38.gif
IMG_0721.JPGIMG_0721.JPG

福島県桑折町で、職人がひとつひとつ丁寧に作り上げています。

> 詳しく見る

新商品のご紹介

menu-lineup.gifmenu-lineup.gifショルダーバッグショルダーバッグハンドバッグハンドバッグトートバッグトートバッグリュックリュックメンズメンズビジネスビジネス二つ折り財布二つ折り財布長財布長財布コインケースコインケースステイショナリーステイショナリーデイリーデイリーネット限定商品ネット限定商品

お買い物ガイドお買い物ガイドお支払い方法お支払い方法配送・送料配送・送料納期について納期について返品について返品についてネーム焼印&ラッピングネーム焼印&ラッピング

TREPITO Online ShopTREPITO Online Shop

よくあるご質問よくあるご質問